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失った歯の機能を補うインプラント治療
人生の大きな喜びの一つである、“食”。当院では、「しっかり噛んで食べる喜びを再び感じていただくことで、QOL向上のお手伝いがしたい」という考えのもと、10年、20年……と長くお使いいただける診療をご提供します。
歯を失ってしまった方へ
まずはじめに伝えたいこと
日々お仕事に一生懸命になるあまり自分の歯のことを後回しにしてしまい、気づいた時には歯の根が膿んでいると言われ、何も分からないままに天然歯を抜いてしまった・・・そういう患者様を、診療を行っていく中でたくさん見てきました。残せたかもしれない天然歯を失ってしまっている方が本当に多いと感じています。
当院でも、天然歯に勝るものはないと考えています。そのために予防や根管治療による歯の根の治療も行っております。しかし、天然歯を無くしてしまった方も、そのまま諦めるのではなく、以前のように食事を楽しみ、健康な生活を送ってほしい、そう考え、インプラント治療に力を入れています。
もちろん入れ歯やブリッジなど、保険でできる治療もございます。当院ではすべての患者様に保険・自費問わずあらゆる治療方法のご説明をさせていただいております。すべての治療方法を理解した上で、一番自分の今後の健康のためになにが適切かを選び、納得した上で治療に進んでほしいと考えています。
インプラント治療について
インプラント
インプラント治療とは、失ってしまった歯を置き換えるための治療法です。
人工の歯根のことをインプラントといい、歯を失ってしまった箇所にそのインプラントを埋入することで歯に置き換え、噛めるようにします。
失ってしまった歯を補うためには入れ歯やブリッジなどの治療法もありますが、インプラント治療は歯を失ってしまった部分だけを治すため、他の天然歯に負担を掛けません。また、見た目も自然で、天然歯に近い力で咬めるため、比較的硬い物を食べることが可能です。
インプラント・ブリッジ・入れ歯の比較
インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
---|---|---|---|
審美性 | 優れている 天然歯に近い |
やや優れている 素材によっては天然歯に近い |
あまりよくない 金属が目立つ場合がある |
噛む力 | 優れている 天然歯に近い |
隣接する歯の状態によって異なるが、天然歯の6割程度 | あまり強くない |
違和感 | ほとんどない | 少ない | 違和感・異物感が強い |
他の歯への影響 | 影響しない | 隣接する歯に負担がかかる | バネをかける歯に負担がかかる |
寿命 | 半永久 | 7~10年 | 5~6年 |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
インプラント/ブリッジ/入れ歯の寿命について
ブリッジなどの被せ物の寿命は
平均7~10年と言われています。
つまり、20代で歯を失ってしまったら30代、40代で入れ歯になってしまう可能性があるということです。しかし、インプラントの治療が確立されてきている現在では、ブリッジ、入れ歯の治療の前にインプラントを選択することでより長く『よく咬める』期間を延ばすことが出来ます。また、歯の欠損が少ない条件が良いうちであれば、残っている歯だけでなくインプラント自体の負担も少なく、よりインプラントも長持ちしてくれます。
入れ歯 / ブリッジ / インプラント
にした時の咬合力の比較
天然歯を100%とした場合、インプラントでは約90%の咬合力が得られるので、他の治療法に比べると、よく咬めることがわかります。
「オーラルフレイル」を知っていますか?
オーラルフレイルとは、口の中の健康状態が悪化し、「噛む」「飲み込む」「話す」などの口腔機能が低下している状態を指します。具体的な症状としては、固いものが噛みにくい、食べこぼしが多い、口の中が乾く、滑舌が悪いなどが挙げられ、オーラルフレイルが引きおこる原因としては歯を失っていしまっている、噛み合わせが悪い、歯茎が腫れている、唾液の減少などになります。
高齢者や慢性疾患を抱えている方に多くみられるオーラルフレイルですが、若い方も例外ではありません。
歯を失ってしまった後に適切な歯科治療を受けないことにより固いものが噛めなくなると、やわらかい食べ物ばかりを食べるようになり、さらに噛むために必要な筋力はどんどん低下していくという悪循環に陥ります。
そのまま食事の摂取が困難になると、栄養不足や身体的な虚弱さが進行し、筋力やバランス力など全身の機能低下の状態へつながる可能性があります。この状態を、身体的フレイルといいます。
オーラルフレイルと身体的フレイルには密接な関係があり、オーラルフレイルの方はそうでない方と比べ、2年以内に身体的フレイルを発症する確率が2.4倍、4年以内に死亡する可能性も2.1倍と発表されています。
このことから、歯を失ってしまった後、状態がよくないまま放置しておくことは危険だと分かります。
インプラントは高い、怖い、痛い!?よくあるご質問にご回答します
インプラント治療はなんで高いのですか?
インプラントは治療費が高い・・・そう思っている方も多いと思います。
またインプラント治療を勧められることで、この歯医者はお金儲けがしたいのではないかと思ってしまう方も多くいらっしゃいます。
なぜインプラント治療が高いのかというと、入れ歯やブリッジと異なり、特別な材料を用いた治療であるため、保険適用外になるからです。
しかし当院では材料費ももちろんそうですが、インプラント治療は他の治療よりも時間やオペを行う歯科医師の技術・知識などが必要になる治療であるため、その技術料も含まれていると考えています。
インプラント治療はとても難しい治療であるため、オペを行う歯科医師にもリスクを伴います。
そのため、まず患者様からの要望をしっかり聞くために時間をかけ、事前の検査に時間をかけ、一人一人の患者様の骨の土台がそれぞれどのような状態かを判断し、チェアタイム以外の時間でどう治療を行うか、綿密な治療計画を立てた上で治療に臨んでいます。
また、当院の歯科医師は常に最新の治療技術を身につけるため、日々勉強会や学会に参加し研鑽を積んでいます。
患者様に安全で長持ちするインプラント治療を提供するために努力しておりますので、ご理解していただければと思っております。
また、インプラントは医療費控除の対象となります。医療費控除についてはこちらをご確認ください。
インプラント治療は痛いですか?
インプラント治療では、人工歯根を歯を失った部分に埋め込むため、どうしても外科処置を行う必要があります。しかし、「すでに虫歯で歯が痛む場合」や「虫歯の範囲が広いため神経を取り除かないといけない場合の外科処置」と「インプラント治療」を比較すると、インプラント治療には虫歯感染のリスクがなく、さらに綿密に計画を立てて危険な箇所を避けて行うため、痛みは少ないと言われています。また、外科処置にも様々なやり方があり、患者様の要望に合わせて腫れや術後の痛みを抑える低侵襲なやり方をご提案させていただいております。
手術自体に緊張したり恐怖を感じる場合は内服で不安を抑えたり、麻酔科医と連携して、寝ている間に手術が終えられるよう鎮静下での手術にも対応しております。外科処置後、3日間をピークに腫れや痛みを伴う場合がございますが、適切な処方と術後ケアを行うことである程度の疼痛コントロールも可能です。
インプラントは治療後にトラブルが多いって本当ですか?
インプラントに抵抗がある患者様には、過去に知り合いが行ったインプラントが全てダメになって大変そうだったとか、インプラントは治療後が怖いと聞いたと仰る方が多くいらっしゃいます。確かにインプラントは体内に埋め込む医療機器であるため、ペースメーカーや関節インプラントなどと同様に定期的なメインテナンスが必要ですし、トラブルを起こすとリカバリーが大変なこともあります。
しかし、現在は歯科医療業界の先生方による鋭意努力により、万が一トラブルが起きた場合でも様々な対処法が確立しております。
当院の歯科医師は、世界で最古かつ最大規模のユーザー数を誇るスタディーグループ「ITI」に加入しており、そこで最新の歯科医療・インプラント治療技術を学び、研鑽に努めております。「ITI」は全世界にメンバーがいて、世界中の論文や症例が日々アップデートされています。実際に当院に在籍する歯科医師自身も症例が多数ございますので、ご安心ください。
当院が選ばれる理由
外科処置を必要とするインプラント治療では精密な診断と綿密な治療計画が必要となります。当院ではより安全に、そしてより安心していただけるインプラント治療の提供のためにさまざまな工夫をしています。
日本口腔外科学会 認定医による診療
当院では、日本口腔外科学会の認定医がインプラント治療を行います。専門的な知識や経験を活かし、術後の痛みや腫れが少なく、患者さんへの負担を軽減した治療を提供します。また、難症例にも対応しているため、他院で骨が少なくインプラント手術を断られたとうい方も一度ご相談ください。治療後はインプラントを長く使えるよう、天然歯と同じように必ずメインテナンスを行っていきます。
オペ室での診療
インプラントの埋入手術は衛生管理を徹底した個室のオペ室(手術室)で行います。患者さんのプライバシーにも配慮しますので、安心して治療に専念していただける環境です。
CT、デジタルシュミレーションを
活用した精密診断
インプラント治療で大切なのは診断です。顎の骨や神経、血管の位置を正確に、そして詳細に把握できるCTの3次元立体画像を活用して、精密な診断を行います。詳細情報をもとにシミュレーションを行い、安全性の高い治療を提供します。
多く使われている
インプラントメーカーを採用
世界シェアNo.1のインプラントメーカーstraumann
インプラントは精密医療機器であるため、安全に人体で使用できるように、研究・開発には膨大な時間と費用がかかっております。
その中でも当院が使用しているスイス製のストローマンは、インプラントの先駆けとして始まり、今や世界70か国以上に歯科用インプラント関連製品を提供しているグローバル企業です。
インプラント治療を行う上でどのメーカーのものを使用するかは非常に大切です。その理由としては、アフターサポートの充実、流通の安定性が挙げられます。インプラント業界には流行があり、新しいメーカーも台頭してきています。しかし、2~3年後にはそのメーカーが撤退していたりすることも稀ではありません。
当院はそういった懸念を防ぐため、50年にわたる研究開発と充実した検査体制のもと開発された、歴史と実績のあるストローマンを推奨しています。
長期使用に優れた
TRIインプラントを採用
当院ではスイス「TRIデンタルインプランツ社」のTRIインプラントを採用しております。100%スイス国内製造にこだわり、徹底した品質管理の下でつくられたインプラントは、世界中から厚い信頼を獲得しているものです。
歯肉によって骨とインプラントがしっかりと覆われるデザインにすることで、周囲の感染や骨吸収を防ぐなど、長期使用のための工夫が随所に施されています。また、ネジの精度を製造公差0.006mmに抑えることで、精密かつ強固な連結を可能としています。
認定技工士と連携し、
精密な被せ物を制作
患者さまの「歯」となる上部構造(被せ物)にもこだわり、使用する素材・色・形状などに関して歯科技工士と密な連携を図っております。
この被せ物に数ミクロンでも誤差があると咬み合わせが悪くなってしまうため、当院では日本口腔インプラント学会の認定技工士と提携。患者さまのお口の状態やご要望に合わせて、一つずつ丁寧に制作しております。被せ物のクオリティはインプラントの「持ち」にも影響するため、最適な治療をご提供するために綿密な打ち合わせを行います。
骨が痩せているなど難症例にも対応可能
骨造成
インプラント治療では、インプラントを固定する土台として骨を利用します。つまり、骨が痩せ細っているとインプラントがグラグラしたり、抜け落ちてしまうリスクが生じるのです。
当院では、骨量を増やす「骨造成」にも対応しております。他院で治療を断られてしまった方も、ぜひご相談ください。骨の移植や人工骨などさまざまな治療法を検討し、インプラントを固定する安定した土台を作り出します。ご自身の骨を用いる場合は、主に下顎の一部から骨を採取して充填する形で治療を行っています。
歯肉造成
歯肉が痩せて薄い部分にインプラントを埋入すると、歯茎が下がってしまうおそれがあります。その場合は他の部分から採集した組織を移植し、歯肉を増やす「歯肉造成」を行います。
歯肉造成をすると治療後のメインテナンスも行いやすいため、インプラント周囲炎の予防にも有効です。歯肉が減っていると歯が長く見えてしまうため、インプラント治療によって審美性を改善したい方にもおすすめできます。
サイナスリフト
上顎の奥歯の上には上顎洞と呼ばれる空洞があるため、歯が抜けると骨がやせ細り、いざインプラント治療を試みたときに顎の骨量が足りないといったケースがあります。上顎の骨量が足りない場合は、「サイナスリフト」という治療を行います。これは、上顎洞の底部に骨補填材を埋入し、骨量を補う治療法です。
骨が回復するまでには3~6ヵ月かかりますが、骨量が大幅に不足している場合に適しています。
インプラント治療の流れ
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01カウンセリング
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CT検査、デジタルシュミレーションによる精密検査、精密診断を行い、患者さんのライフステージに応じた最適な治療計画を提案させていただきます。治療にご同意いただいたあとは、必要に応じて歯や歯ぐきの治療を行います。
- 02一次手術
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術前にお口の清掃を行い、麻酔をします。歯肉を切開し顎の骨を露出させ骨を削りインプラントを埋入します。そして傷口を縫合してインプラントが顎の骨としっかり結合するのを待ちます。治癒期間は治療部位や顎の状態により異なりますが、3~6ヶ月ほどです。
- 03二次手術
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「2回法」の場合は、二次手術を行います。治癒期間を経てインプラントと顎の骨の結合を確認したあと、ふたたび歯肉を切開してインプラントと人工歯の連結部分(アバットメント)を装着します。
※「1回法」では一次手術の際にアバットメントまで装着します。
- 04仮歯装着/人工歯装着
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インプラントのアバットメントに仮の歯を装着して、歯肉の状態、咬み合わせを確認します。装着した仮歯で集めた情報をもとに、人工歯を作製し装着します。インプラント治療の終了です。
- 05メインテナンス
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インプラントを長く持たせるために定期的なメインテナンスを行います。メインテナンスを怠ると「インプラント周囲炎」を起こしてしまう可能性があるので、毎日のセルフケアとともに定期的な歯科医院でのメインテナンスは必要不可欠です。
料金表
インプラント
【総額】インプラント | ¥418,360~530,000 |
---|---|
【部分料金】CT | ¥16,500 |
【部分料金】インプラント1次手術 | ¥165,000~223,280 |
【部分料金】インプラント2次手術 | ¥44,000 |
【部分料金】骨造成 | ¥55,000~110,000 |
【部分料金】上部構造(ジルコニア) | ¥218,900~275,000 |
歯の移植 | ¥165,000 |
※その他各種ホワイトニングコース・割引もございます。詳細はお問合せください。
インプラントリカバリー治療
メインテナンスセカンドオピニオン
治療後に起こるトラブルとは?
インプラントは毎日のセルフケアと定期的な歯科医院でのメインテナンスを受けていれば、長く保つことができますが、ケアを怠ると歯肉が腫れて、歯周病に似た症状「インプラント周囲炎」を発症してしまうことがあります。最悪の場合はせっかく入れたインプラントを抜かなければならなくなります。
また咬み合わせが悪く、強く当たってしまう場合には、被せ物が破折してしまうこともあるのです。ほかにも治療後に顎や歯ぐきに痛みやしびれが続く場合には、インプラント手術時に問題がある可能性がありますので注意が必要です。インプラントの不具合がありましたらご相談ください。
インプラントのお悩み
- インプラント周囲の歯ぐきが腫れている
- インプラント部位から出血している
- 痛みがいつまでも消えない
- しびれがある
- インプラントの上の被せ物が壊れたなど
インプラントを埋めた部位の腫れや出血、痛みなどがある場合にはすぐにご相談ください。術後に一時的に不具合を感じることもありますが、長期にわたる場合にはインプラントと顎の骨の結合が不十分だったり、咬み合わせに問題があったりということが考えられます。必要に応じて精密検査を行い不具合の原因を追究し、そして改善します。
大学病院の口腔外科で培った診断力で原因を究明し診療しますので、少しでも気になる場合はお早めにご相談ください。
違和感の原因を
突き止めるためのポイント
- 出血や膿の有無
- プラーク(歯垢)の有無
- 炎症の確認
- レントゲンや歯科用CTの画像での診断
- インプラントに装着した被せ物ととなりの歯の状態のチェック
- 血液検査による炎症の有無の確認
- 心因性の悩みの有無 など
インプラントがしっかり埋まっているにもかかわらず、腫れや痛みなどがある場合には、インプラントまわりを徹底的にクリーニングし、抗菌薬を投与することでインプラントを存続できる可能性が高まります。しかし、インプラントが不安定でしっかり顎の骨に結合していない場合には、残念ながらインプラント除去が必要になる場合もあるのです。
セカンドオピニオン
当院には口腔外科認定医が在籍していますので、他院での診断後のセカンドオピニオンにも対応します。当院での治療予定がない患者さんでも、ご希望に応じて、精密検査のデータをもとにした治療計画書を作成します。患者さんのお口の状態にもっとも合うと考えられる診断を行いますので、セカンドオピニオンもお気軽にご相談ください。