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骨造成:将来の健康を見据えた口腔環境改善の重要な治療法

人生100年時代と言われる今日、お口の健康は私たちの生活の質を大きく左右します。毎日の食事を楽しみ、周りの方々と会話を交わし、笑顔で過ごすため―そのすべての土台となるのが、健康な口腔環境です。グランドメゾンデンタルクリニックでは、将来の健康と幸せを見据えた骨造成治療をご提供しています。

骨造成の重要性と口腔内の健康への影響

歯を失うことは、見た目の変化だけでなく、顎の骨に大きな影響を与えます。通常、健康な歯があるときは、咀嚼による刺激で顎の骨は適度な密度を保っています。しかし、歯を失うとその刺激がなくなり、骨は徐々に減少していきます。

この骨の減少は、単にインプラント治療の可能性を制限するだけではありません。歯肉(歯茎)の後退による審美性の低下、発音の変化、さらには咀嚼機能の低下を引き起こす可能性があります。また、局所的な骨密度の低下は、骨粗鬆症などの全身的な骨代謝疾患のリスクを高める可能性も指摘されています。

当院では、最新のCT検査設備による精密な診断のもと、一人ひとりの状態に合わせた骨造成治療を計画します。特に、以下のような方々に対して、将来を見据えた治療選択肢として骨造成をお勧めしています

  • 歯の喪失後、時間の経過により骨量が減少している方
  • 上顎洞が近く、奥歯のインプラント治療が困難な方
  • 歯周病などにより骨が減少している方
  • 他院でインプラント治療を断られた経験のある方

最新技術による精密な診断と治療計画

現代の歯科治療において、正確な診断は治療成功の鍵となります。当院では、ドイツKaVo社製の最新CTスキャナーを導入し、骨の状態を三次元的に把握します。これにより、骨の量だけでなく、質や密度まで詳細に評価することが可能です。また、マイクロスコープを使用した精密な治療により、より確実で安全な手術を実現しています。

診断から治療まで、私たちが大切にしているのは「誠実な説明」です。世の中に100%の安全はありません。だからこそ、治療のメリット・デメリット、そして起こり得るリスクについて、詳しくご説明させていただきます。また、費用面についても、治療の必要性と合わせて丁寧にご説明いたします。

多様な骨造成治療の選択肢

自家骨移植

自家骨移植は、患者様ご自身の骨を利用する最も伝統的で信頼性の高い治療法です。主に下顎骨のオトガイ部や下顎枝から骨を採取し、必要な部位に移植を行います。採取した骨は、ブロックのままか顆粒状に加工して使用します。

オトガイ部からの採取では、皮質骨と海綿骨の両方が得られ、より良好な治療結果が期待できます。一方、下顎枝からの採取は主に皮質骨となりますが、術後の合併症が比較的少ないという特徴があります。

人工骨による治療

人工的に作られた骨補填材を使用する方法です。手術の負担が比較的少なく、必要な量を正確に使用できる利点があります。当院では、安全性の確認された高品質な人工骨材料を使用しています。

移植後は、約4〜6ヶ月の治癒期間が必要です。この間、定期的な経過観察を行い、骨の生着状態を確認していきます。自家骨移植の最大の利点は、自分自身の組織を使用するため、拒絶反応のリスクが極めて低いことです。ただし、術後に移植骨が一部吸収される可能性があるため、十分な量の骨採取と適切な固定が重要となります。

サイナスリフト

サイナスリフトは、上顎の奥歯部分にインプラントを埋入する際に必要となる特殊な骨造成術です。上顎洞(上顎骨の中の空洞)を持ち上げ、その空間に骨補填材を充填することで、インプラント治療に必要な骨の高さを確保します。

この治療は、上顎の奥歯を失った方で、骨の高さが不足している場合に特に有効です。手術は局所麻酔下で行われ、術後の回復も比較的スムーズです。ただし、治療後は6~12ヶ月程度の治癒期間が必要となります。

骨誘導再生法(GBR法)

GBR法は、特殊な膜を使用して骨の再生を促す現代的な治療法です。この方法の最大の特徴は、骨の高さと幅を同時に増やせることです。また、人工骨などの骨補填材を使用することで、従来の自家骨移植と比べて手術の負担を軽減できます。

GBR法の主な利点
  • 手術の侵襲が比較的小さい
  • 治療後の合併症への対応が容易
  • 自然な骨再生を促進

一方で、増やせる骨の量には限界があり(高さ、幅ともに最大10mm未満)、大きな骨欠損がある場合は複数回の手術が必要となることがあります。また、術後の感染管理が重要で、感染予防のための適切な術後ケアが不可欠です。

当院では、これらのリスクに対して以下のような対策を講じています

GBR法のリスクへの対策

  1. 術前の詳細な検査と適切な治療計画の立案
  2. 感染リスクの低い材料・術式の選択
  3. 定期的な経過観察による早期発見・早期対応
  4. 必要に応じた代替治療法(サンドイッチ法・歯槽骨延長術)の検討

治療の流れと期間について

骨造成治療は、慎重な計画と段階的なアプローチが重要です。初めての方は治療期間や術後の経過に不安を感じられるかもしれません。当院では、治療のステップを詳しくご説明し、各段階での不安を解消できるようサポートいたします。

初回カウンセリングと検査

まず、詳細な検査と診断を行います。CTスキャンにより、骨の状態を正確に把握し、最適な治療方法を検討します。この段階で、治療計画や費用、期間についても詳しくご説明いたします。

手術とその直後の経過

手術は局所麻酔で行い、痛みを感じることはありません。手術時間は通常1~2時間程度です。術後は、腫れや軽度の痛みを感じる場合がありますが、適切な投薬により快適に過ごしていただけます。

回復期間と経過観察

骨の形成には一般的に3~6ヶ月程度かかります。この間、定期的な経過観察を行い、治癒の状態を確認します。回復期間中も日常生活はほぼ通常通り送ることができ、多くの方は手術翌日から職場復帰が可能です。

費用について

骨造成治療は、将来の健康への投資として考えていただきたい治療です。当院での治療費用は、骨造成の範囲や方法によって55,000円~110,000円となっています。この費用は、使用する材料や治療の複雑さによって変動します。

当院では、治療費用の詳細な内訳や、分割払いなどの支払方法についても、カウンセリング時に丁寧にご説明いたします。また、医療費控除の対象となる場合もございますので、ご相談ください。

将来の健康を見据えた選択

グランドメゾンデンタルクリニックは、池袋駅西口から徒歩5分という便利な場所で、確かな技術と誠実な対応により、患者様の口腔内環境の改善をサポートしています。

「あなたの未来の幸せはなんですか?」―この問いかけは、私たちの診療における重要な指針です。口腔内環境の改善は、単なる治療以上の価値があります。それは、毎日の食事を楽しみ、自信を持って話し、笑顔で過ごせる人生への投資なのです。

まずは無料カウンセリングから、あなたに最適な治療法をご提案させていただきます。

池袋の歯医者 グランドメゾンデンタルクリニック

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